先日、SEOのサポートをさせてもらっている車販売会社の営業部長さんに、SEOにおけるキーワード選定について説明していると、、、

「そんなん、どこの会社だって検索数の多いキーワードを狙うやん。無理やん」
という鋭いツッコミを受けました。
そのとおり、でございます。
で、どうするか?
ズラしましょう。
避けましょう、無益な戦いをー。
- 強者を避けて、ブログ集客する方法を解説
- キーワードをズラすやり方を3ステップ解説
- デメリットもある ← メリットが上回る件

本記事では、ズラしキーワードの重要性からやり方までを、わかりやすく解説します。
本記事を読めば、競合を避けつつ、ブログ集客できるキーワード戦略がわかります。
本記事はSEOキーワードに対する理解が前提になります。
「SEOキーワードって何?美味しいの?」という方は、SEO集客はキーワード選定が9割!やり方を5ステップで解説しますを、先にお読みくださいますと幸いです。
【弱者のブログ集客】ズラしキーワードとは

ズラしキーワードとは、競合の多いビッグキーワードではないキーワードのことです。
何からズラすかというと、”そのもの”のキーワードからズラすイメージです。
このままだと「なんのこっちゃ?」でしょう笑。
今回はわかりやすく解説するため、例として、以下のケースを想定します。

今回は中古車販売を行う会社が集客・ブランド力アップのためにブログを活用したい、といったケースを例に解説します。
普通、中古車に関する記事を書く場合 、ほとんどの人(会社)は [ 中古車 ]というキーワードを使って、記事を書きますよね。
たとえば、以下。
- 「中古車 相場」
- 「中古車 最安値」
- 「中古車 おすすめ」
上記のキーワードでは、基本的にブログ集客は難しいです。
なぜなら、競合が多いから。
ビッグキーワードは儲かる(集客できる)キーワードなので、上場企業や凄腕アフィリエイターが参入してきます。小さな会社やブログ初心者が戦うのは、まず不可能です。
キーワードをズラすことで、上場企業や凄腕のアフィリエイターたちとの戦いを避けることが可能です。
【弱者のブログ集客】キーワードのズラし方を3ステップで解説

ズラしキーワードの選定手順は、以下の3ステップです。
- ペルソナを想定する
- ペルソナが検索するキーワードを考える
- 成約に導線がひけるキーワードを抜き出す
順に解説します。
その①:ペルソナを想定する
キーワードを選ぶ手掛かりとして、ペルソナを想定します。
ペルソナ想定時に考える主な項目は、このとおり。
(※ペルソナの項目に正解はありません。参考までに)
- 年齢
- 性別
- 住所
- 職業
- 趣味
- 悩み
- 家族構成
- 将来の夢
- ライフスタイル
ポイントは、具体的な姿が想像できるまで考えること、です。
上記の項目から、実際にペルソナを想定してみました。
※僕は友人を思い浮かべました。
35歳の大阪の会社員、3年前に東京から転勤。
仕事は周りからも認められていて働きがいを感じているが、違うことに挑戦したい気持ちもあり転職も考えている。
給料も、もう少し欲しいと思っている。
趣味は、釣りと、大阪ミナミでの食べ歩き。
33歳のときに結婚して、はじめての子どもが3ヵ月後に産まれる予定。
コロナによるリモート勤務なので、身重の妻のまわりを世話している。
育休をとりたいと思っているが、会社が認めてくれるかは、わからない。
今は賃貸マンションなので、子どもの誕生を機に、マイホームを買おうか検討している。
釣りが好きなので、いつか海の近くに住みたい夢がある。
ペルソナ設定で大事なのが、現実にいそうなペルソナを想定すること、です。
上記の場合だと、僕の友人なので確実にいますし、他にもたくさんいそうですよね。
「都合のいいペルソナを想定しないこと」もポイントです。
ポイント顕在顧客ではなく、潜在顧客を想定しましょう。
- 顕在顧客:自分の悩みに、すでにきづいている人。
- 潜在顧客:自分が、車を買うとは思っていない人。
顕在顧客が検索するキーワードは、ビッグキーワード、サジェストキーワードになります。
たとえば中古車であれば以下。
- 「中古車 費用」
- 「中古車 相場」
- 「中古車 おすすめ」
上記のキーワードは、もう中古車を買うつもりで検索しているキーワードです。
上位表示できれば儲かるからこそ、強い競合がわんさかいます。
上場企業や大手メディア、凄腕アフィリエイターが、しのぎを削っている場所では、小さな企業や個人が戦っても、まず勝てません。
潜在顧客にアプローチするキーワードが、今回のズラしキーワードです。
その②:ペルソナが検索するキーワードを考える
想定したペルソナが日常、検索しそうなキーワードを考えます。
想定ペルソナが検索しそうなキーワードのジャンルは、こんな感じかなと思います。
- 釣り
- 転職
- 出産
- 育休
- 子育て
- マイホーム
- 大阪グルメ
ここから、さらに「実際に検索しそうなキーワード」を想定します。
- 釣り:「釣り竿 おすすめ」「タチウオ 餌」「大阪湾 波」
- 転職:「給料 アップ」「営業 リクナビ」
- 出産:「男の子 かっこいい名前」
- 育休:「男性 育休取得率」「育休 日数」
- マイホーム:「マンション 戸建て 比較」
- 大阪グルメ:「お好み焼き 比較」「大阪 センベロ」
上記の例は「中古車」を無視したキーワードです。
あくまで想定ペルソナが、日常生活で検索しそうなキーワードを洗い出した段階です。
その③:成約に導線がひけるキーワードを抜き出す
ここから実際に記事を書くキーワードを抜き出します。
この時に考えるのが、車が必要になるタイミングはいつか、ということ。
- 結婚
- 転勤
- 出産
- 引越し
- 免許取得
- 車検切れ
- 今の車の不具合
上記の出来事に関連するキーワードは、車の購入につながる可能性のあるキーワードです。
成約に導線がひけそうなキーワードをピックアップします。
- 釣り → 釣り竿を収納できる車を紹介。
- 転職 → 通勤に使える快適な車を紹介。
- 出産 → 赤ちゃんを乗せやすい車を紹介。
- 育休 → 子どもの急な発熱、グズったとき、車があると便利。
- 子育て → 赤ちゃん〜幼児。子育て世代が長く使える車を紹介。
- マイホーム → マンションの駐車場の注意点とともに、住まいに合った車を提案。
大阪グルメ
すいません。
[ 大阪グルメ ]からは、ちょっと想像できませんでした。
ズラしキーワードを使えば、[ 中古車 ]というキーワードを使わなくても見込み客にアプローチできる、ということです。
ズラしキーワードの構成注意点あくまで「検索意図に答えた上」での、プラスアルファの提案が大切です。
たとえば [ 男性 育休取得率]なら、
「男性の育休取得率」をしっかり書いた上で
↓
「育休中は、車があると助かりますよ」
↓
「ママを一人にさせてあげられるし、赤ちゃんの急な発熱にもすぐに病院に連れていくことができます」
↓
赤ちゃんの乗り降おろしって結構大変で、ベビーカーも積まなきゃいけないので、車高が高めでスライド式のミニバンがおすすめです。
みたいな提案ですね。
今回であれば「ミニバンの中古車」を提案をしてあげるということですね。
「男性の育児取得率」を調べる人は、当然、育休を取得するか考えています。
そこで「育休中にあれば助かるもの」を提案するのだから、ユーザーにとっては気づきのある有りがたい提案になるはずです。
【弱者のブログ集客】ズラしキーワードのメリットとデメリット

ズラしキーワードには、デメリットもあります。
ズラしキーワードのメリット
ズラしキーワードのメリットは、以下のとおり。
- 強い競合を避けることができる
- 書けるキーワードの幅が広がる
強い競合を避けつつ、 [ 中古車 ] という”そのもの”のキーワードを使わず記事が書けるので、選択肢が広がります。
ズラしキーワードのデメリット
ズラしキーワードのデメリットは、このとおり。
- 難易度がちょっと高い
- 無関係すぎるキーワードを選ぶ可能性がある
そもそも、なぜ ”ズラす” かといえば、競合が強いから、です。
競合の強さを分析するスキルも手間も必要ですし、キーワード自体の理解も不可欠です。
さらに、どうしても ”そのもの” のキーワードから遠くなるので、成約へと自然にナビゲーションするライティング力も必要になります。

やっぱり難しいんじゃないか!
と感じたら、すいません m(__)m
ただ、ズラしキーワードはデメリットよりメリットの方がはるかに大きいので是非、考え方として取り入れてほしいと思います。
【やっちゃいがち】ブログ集客できないキーワードの選び方3つ

やってしまいがちな集客できないブログキーワードの選び方を、3つ紹介します。
- 誰でも思いつくビッグキーワードを選ぶ
- サジェストキーワード(予測KW)を選ぶ
- 負け戦確定…競合が強いキーワードを選ぶ
順に解説します。
その①:誰でも思いつくビッグキーワードを選ぶ
たとえば誰でも思いつくビッグキーワードとは、これら。
- 比較
- 人気
- 格安
- おすすめ
- ランキング
こういったブログキーワードでは、なかなか集客することはできません。
上位表示させるには、強いドメインパワー(サイト自体の強さ)が必要になります。
上場企業やトップアフィリエイターが参入しており、小さな企業や個人では厳しいです。
その②:サジェストキーワード(予測KW)を選ぶ
サジェストキーワードも、みんなが記事を書こうとするキーワードなので、難しいですね。
サジェストキーワードの代表例が、こちら。
- 評判
- 口コミ
- レビュー
- Amazon
今回、例に取り上げた中古車の場合、 [ セレナ 評判 ] [ プリウス 口コミ ]といったワードは、たくさんの人(会社)が記事を書いており、上位を狙うのは難しいでしょう。
その③:負け戦確定の競合が強いキーワードを選ぶ
ビッグキーワードやサジェストキーワードでなくても、検索上位の奪取が難しいキーワードはあります。
ズラしキーワードの注意点としては、ズラした先にも強いサイトがいる可能性がある、ことです。
たとえば [ 男性 育休取得率 ]なら政府系や大手メディアサイトで、1ページ目は埋まります。
キーワードをズラせば何でもいいわけでなく、ズラした先の競合もチェックすることが大事です。
サイトの強さを測るドメインパワーの調査には、ライバルの強さが数値でわかる「MozBar」が便利です。
ドラゴンボールの ”スカウター” みたいなもんです。
GoogleChromeの拡張機能で、無料で使用できます。
使い方は、まずGoogleChromeのウェブストアにいき「MozBar」を追加します。

導入すると、下記のようにライバルの ”戦闘力” が分かります。

- PA→ページオーソリティー:ページ単体の権威。
- DA→ドメインオーソリティー:ドメインの評価。ドメインパワー。
【弱者のブログ集客】キーワードをズラして成約に導く3ステップ:まとめ

本記事で、”そのもの”のキーワードを使わなくても見込み客にアプローチできる、一見無関係なキーワードでも成約につなげることができる、ということが分かってもらえれば、うれしく思います。
最後に、キーワードのズラし方の手順をおさらいしておきます。
- ペルソナを想定する
- ペルソナが検索するキーワードを考える
- 成約に導線がひけるキーワードを抜き出す
キーワードのズラしは、ちょっと小難しい話ですが、理解し実行できればSEO対策の幅がかなり広がります。
それでも、、、

さっぱり、わからんわい
という方は、ごめんなさい。
1度で理解するには難しい内容なので、ブックマークして何度も見返してもらえたら、幸いでございます。