こんにちは、とちです。
スポーツ新聞で記者やってます。
今回は、毎日大量の新聞を見比べる私が実践している「時間を無駄にしない新聞の読み方」を書きます。
書き出しだけチェック!価値ある新聞記事の見分け方

書き出しだけ読めばOK
以前、新聞社の最大のライバルは、テレビでもネットでもなく新聞社と書きました。
斜陽と呼ばれる新聞社でも他新聞社に勝つことができれば、今だに十分な市場価値はあります。
ですから、新聞社に勤める人間は、他紙を穴が空くほどチェックします。
本一冊分の文量が詰まる一般紙でもスポーツ紙でも、毎日すべてを読もうとすれば、かなりの時間が奪われます。
そこで私が実践しているのが、書き出しだけを読んで「進むor捨てる」を判断する方法です。
読む価値ある=独自ニュース
読み進める価値があるとは、独自(一次)ニュースであるかどうか。
「ニュース=最新」ですから、この1点突破で問題ないです。
「●日、分かった」「●日、判明した」は第一報ニュースの書き方です。
例えば、10月31日に起きた沖縄・首里城火災の火元を報じた11月2日の日経の記事がこちら。
つまり「火災発生直後に正殿1階で炎が噴き上がる映像が防犯カメラに記録されていたこと」を、11月2日に初めて日経が報じた、ということです。
これを

やられた!知らなんだ!後を追え〜!

後追い記事なんてダサいし、書きたくないなぁ
と、抜かれたニュースを追いかけて記事を書いたら「●日までに、わかった」と、屈辱感のにじむ書き方になるわけです。
そんな追っかけ記事に、記者の魂が込もるわけないですから大抵読む価値のないパッサパサの無味無臭原稿になります。
なので、書き出しが「●日までに、わかった」原稿は、読むだけ時間の無駄。
その原稿の裏に“死んだ記者”が一人いることだけ感じ取って下さいw
注意して見てみると、これはテレビの報道でも同じですね。
スポ記者の私のケース

余談に近いですが、私も抜かれた経験なんて、100万回はありますw
私の場合スポーツ畑なんで「〇〇が現役引退」とか「〇〇がどこそこに移籍」とか、特に“人事”に関わることが大きなニュースになりますが、これを抜かれた朝はキツいですw
まぁ1日、生きた心地がしないですね。
「追っかけ」のつらいところは、追っかけ記事にも“裏とり”が必要というところ。
まさか根拠が

いや、他紙に書いていたんで…
なんて言えないですからね。
死人に鞭打つように、ゾンビが取材に奔走するようなもんですw
最後に
いかがでしたでしょうか。
新聞を読む貴重な朝が、少しでも価値あるニュースを読む時間となればうれしく思います。
今回はこの辺で!
ではでは👋