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新聞記事の書き方4ステップ【実例付きで解説します】

新聞記事の書き方4ステップ【実例付きで解説します】アイキャッチ

こんにちは、とち( @tochi1203 )です。

  • どうやって新聞記事って書いてるんだろう?
  • 個人新聞を作りたくて記事の書き方を知りたい

こういった疑問を持つ人に、新聞記事の書き方を例文つきでご紹介します。

執筆者情報
本記事の信頼性

僕は産経新聞社のサンケイスポーツ(通称サンスポ)で15年間、新聞記者 & 編集者やってました。
» 参考:プロフィール

本記事は自分の経歴上、例文などでスポーツ記事をベースにしていますが、一般紙でも基本ルールは同じです。

本記事を読み終えたら、新聞記事の基本構成を知ることができ、あなたも原稿が書けるようになりますよ!

新聞記事の書き方【たった4ステップで完成】

新聞記事の書き方【たった4ステップで完成】

新聞記事の基本構成は、こちらの4ステップ。

  • STEP1
    最も伝えたいことを書く
  • STEP2
    取材したことを書く
  • STEP3
    状況、経緯、エピソードを書く
  • STEP4
    課題、展望を書く(ちょっとの感想)

ざっくり、この4ステップです。そして要約の前文(リード)を本文の前に置きます。

各ステップを深堀りします。

STEP1:最も伝えたいことを書く

「いきなり伝えたいこと書いて伝わるの?」と思うかもですが、最重要ポイントはまっ先に書く意識を持ちましょう。

なぜなら、読者が最後まで読むとは限らないから。

例えばスポーツ記事だと試合結果がまずあって、その後、経過や選手のプレーの詳細が書かれます。
これが仮に時系列だったら…肝心の結果は文末になり、チームの勝敗を知りたい読者には回りくどいです。

内輪的な話ですが、新聞社では記事を書く人と、見出しをつける人は別です。
つまり記者は ”ここで見出しを取ってくれ” というメッセージを編集者(整理といいます)に伝えます。その共通認識が『書き出し=最重要』です。

STEP2:取材したことを書く

新聞には取材が必須です。

取材なくして記事は書けません。

小手先で文量はごまかせても、内容がペラペラになります。

パートとしては最も重要ですが、『書き方』が本記事のテーマなんで、取材に関しては軽く触れる程度にしておきます。

例えば、下記のような書き出しの記事。

『阪神が新外国人のトム・クルーズを獲得することが5日、分かった。トムはメジャーリーグで50本塁打を記録したパワーを誇りー』

『阪神が新外国人のトム・クルーズを獲得することが分かる』には、もちろん取材が必要なわけです。

結論の根拠を導く(または示す)のが、この取材パートです。

STEP3:状況、経緯、エピソードを書く

状況や展開、客観的なデータを書いていきます。

『阪神が新外国人のトム・クルーズを獲得することが5日、分かった。トムはメジャーリーグで50本塁打を記録したパワーを誇りー』

この先ほどの書き出し記事を例にすると

『阪神はここ数年、貧打に悩まされており、大砲獲得が喫緊の課題だった。トムは、そのパワーに加えて通算打率.310とー』

といった感じで、結論に至ったまでの経緯を記します。

過去の振り返りや、無機質なデータ類が並ぶので、サラリと書くのがコツかなと。

どうしても説明が必要な場合は、関連記事にしてしまうのがいいですね。

STEP4:課題、展望を書く(ちょっとの感想)

最後は総括です。

残された課題、これからの展望を書いて締めます。

事実を伝えることが新聞の基本ですが、最後、ちょっとの感情を込めるのもありだと僕は思います。

前述の書き出しの記事を締めるとすると、、、

『このトム・クルーズという新助っ人にとって、阪神を救うことは決してミッション・インポッシブルではない』

みたいな感じですね。筆者の期待が最後に込められています。

新聞記事の書き方【実例紹介】

新聞記事の書き方【実例紹介】

実際に僕が新聞で書いた原稿を紹介させてもらいます。

ロンドン五輪で女子柔道・伊調馨が金メダルを獲得した記事です。
(広告は黒塗りしてます)

新聞記事

前述のステップにならって、書かれていることがわかると思います。

新聞記事の書き方:注意点

新聞記事の書き方:注意点
  • 文章術を学びたい人
  • 新聞記者を目指している人
  • 学級新聞を作ろうとしている人

ここまで読んでくれた人は、なにかしらの理由で ”新聞記事の書き方” を知りたい人ですよね?

そこで、注意点を1つ。

新聞記事を書く際に重要なことは、主観を排除すること、です。

あまりに主観が入ってしまうと『思う、感じる』の感想文っぽくなってしまいます。

どういった分野の記事を書くのかにもなりますが、対象となる『人・モノ・コト』を伝えるのが新聞。
自分語りは不要です。

「めっちゃ語りたいことがある」という場合は、コラムにして思いの丈をぶちまけましょう。

基本的な文章のルールは、この記事にまとめてますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連 文章力がない人がやってしまう読む気を失わせる11のタブー【新聞記者の書方箋】

新聞記事とWeb記事の共通点、違う点

新聞記事とWeb記事:共通の書き方

新聞記事とWeb記事の共通点

ブログを始めたばかりのころ、新聞とWebでのライティングの違いに戸惑うばかりでしたが、書き重ねていくうちに共通点もあるなと感じるようになりました。

たとえば PREP という構成法です。

PREPについて詳しく知りたい方は、下記の記事をどうぞ。
関連【PREP法】例文付き説明!「あるある言いたい〜」なら真っ先に

新聞記事とWeb記事の違い

最も大きな違いは、Webの場合、まずSEO(検索で上位表示させるための施策)を意識したライティングが必要になるということです。

仕事で受けた場合、「1文字=1円」といった単価が付くことも、Webライティングの特徴ですね。

同じ「記事」とは言っても、新聞にはない概念です。

新聞記事の書き方4ステップ【実例付きで解説します】:まとめ

新聞記事の書き方4ステップ【実例付きで解説します】:まとめ

『なんで元産経記者がブログで記事書いてんだ?』と思った方もいるかもしれません。

自由に、いろいろ書きたくなったわけです (*´∀`*)

新聞記事だけじゃなく、ブログの書き方も知りたい、という意欲的な方は下の記事も読んでみてください。
関連 【完全ナビ】ブログ副業ロードマップ〜月5万稼ぐ7ステップ〜

最後に新聞記事の書き方4ステップを、おさらいしておきます。

  1. 最も伝えたいことを書く
  2. 取材したことを書く
  3. 状況、経緯、エピソードを書く
  4. 課題、展望を書く(ちょっとの感想)

もちろん新聞記事の全部ではないですが、基本はこの流れです。

本記事がなにかしら、あなたの執筆活動を手助けできれば幸いです。

では!

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