こんにちは、とち( @tochi1203 )です。
CryptoNinja、ご存知ですか?
いまや「日本を代表するNFTコレクション」ですね。
下のかわいい忍者たちです。
「実績」は、まだ立ち上がって5ヶ月のプロジェクトとは思えません。
- 総取引額:159ETH(約4,000万円※1)
- 最高落札額:14ETH(約660万円※2)
- コミュニティ参加者:10,000人超
上記のとおり。
繰り返しですが、まだ5ヶ月のプロジェクト、です。
CryptoNinjaの「何が」ハマったのかー。
答えは、プロモーター・イケダハヤト氏(以下イケハヤ氏)の「やってみなはれ」にあると、僕は考えます。
イケダハヤト氏
二次創作、商用利用…なんでも「やってみなはれ」。
版権ガチガチ、従来のキャラクタービジネスとは、真逆の発想。
異端の「やってみなはれ」戦略は、CryptoNinjaの成長に、どんな効果をもたらしたのかー。
早速、見ていきましょう!
ソイヤ!!

※「やってみなはれ」としていますが、イケハヤ氏のスタンスは「やってみましょう」のニュアンスが近いと思います。多少キャッチーにしておりますこと、ご容赦くださいませ m(_ _)m
【NFT】イケハヤ氏の「やってみなはれ」革新が起こした5つのこと

二次創作、商用利用の歓迎…。
CryptoNinjaの異端の戦略は、以下5つの成果をもたらしたと考えます。
- 作品&プロジェクトの自主的な発生
- NFT参入障壁下げる「お題」の提供
- 収益化の ”後ろめたさ” を取り除いた
- コミュニティの拡大 → スキルの集結
- 「オリジナル忍者」のプレミアムUP
上記のとおり。
順番に解説します。
①作品&プロジェクトの自主的な発生
毎日数種〜数十種、CryptoNinjaの二次創作が生まれています。
Twitterで、CryptoNinja二次創作のハッシュタグ「#ninjart」で検索すると、たくさんの作品が出てきますよ!
以下は一例です。
イケハヤさん@IHayato のCryptoNinja#006をお借りして
— 麻霧すいか🍉NFT (@suika_asagiri) January 22, 2022
ファンアートを描かせて頂きました🐰✨
本日より販売を開始しました!
よろしくお願いします!😊#CryptoNinja二次創作#ninjarthttps://t.co/EyA1A7xPv6
また、関連プロジェクトも多数立ち上がっています。
CryptoNinjaコミュニティ「Ninja DAO」(チャットアプリDiscord)を、少し覗いてみましょう。

「ナンボあんねん!」って数ですね…。
CryptoNinja関連プロジェクトは、誰でも企画・提案OK。もちろん、参加するしないも自由です。
参考 イケハヤ氏執筆:【徹底解説】DAOってなんだお?〜課題と未来
さすがのイケハヤ氏でも、一人でここまでプロジェクトを生むことはできません。
「やってみなはれ」のパワーです。
②NFT参入障壁下げる「お題」の提供
「NFTをやってみたいけど、何を出したらいいかわからない…」。
こういう悩みを持つ方も多いでしょう。
では「お題」があれば、どうですか?
「忍者を描きましょう」と。

かなり作りやすくなるはず(*´ω`*)
「やってみなはれ」は、クリエイターのNFT参入ハードルをグッと下げたと言えます。
③収益化の”後ろめたさ”を消した
イケハヤ氏は「CryptoNinjaの二次創作で稼いでほしい」と公言しています。
なんなら「オリジナルより稼いでほしい」とも。
「商用利用可」、むしろ「推奨」は、キャラクタービジネスにおいて革新的。
たとえば、僕が描いた「孫悟空」。
(絶望的に絵が下手です…)

家族内で「下手やなーww」と笑う分には問題ないですが、「孫悟空」だと言って販売したらアウトですよね。集英社からカメハメ波でしょう。
クリエイターは、コミケ等である種の ”後ろめたさ” を抱えながら作品を販売してきた背景があります。
堂々、ファンアートを売れるようにしたー。
「商用利用の推奨」はCryptoNinjaの大きな革新でしょう。
④コミュニティ拡大→スキルの集結
2022年1月24日、CryptoNinjaのコミュニティ「Ninja DAO」の登録者が1万人に達しました。

様々なスキルを持つ人が、コミュニティに参加してます。
- 翻訳者
- マーケター
- アバター制作者
- メタバースDJ、シンガー
- スマートコントラクトエンジニア…etc
挙げればキリがないので、ここは実際にコミュニティを覗いてもらった方が早いですね。
»Ninja DAO
多様なスキルが集まれば、また実行できるプロジェクトも増える。
もはや「Ninja DAO」は、忍者の枠を超えつつあります。
⑤オリジナルNinjaのプレミアム向上
二次創作やコミュニティの盛り上がりに比例するように「CryptoNinja本体」の価値も上昇しています。
みんな、オリジナルが欲しくなるんですね。
下表は「CryptoNinja一次販売の落札価格」です。
後ろのナンバーほど、価格が上がっている傾向がわかります。
※giveaway(プレゼント)を除く。

以上5つが、CryptoNinjaの「やってみなはれ」が生んだ成果です。
- 作品&プロジェクトの自主的な発生
- NFT参入障壁下げる「お題」の提供
- 収益化の ”後ろめたさ” を取り除いた
- コミュニティの拡大 → スキルの集結
- 「オリジナル忍者」のプレミアムUP
では、この「やってみなはれ」。
従来のキャラクタービジネスと比べて、どれほど異質なのかー。
キャラクター界の「人気者」たちを、見にいきましょう!
ソイヤ!!

【CryptoNinjaの革命】普通はダメ、絶対。

従来のキャラクター利用は「やったらアカン」が常識です。
法律的にも、空気的にも…。
人気キャラクターを持つ企業の公式サイトを覗いてみます。
ドラえもん→二次利用ダメ、絶対。ドラゴンボール→二次利用ダメ、絶対。エヴァンゲリオン→結構寛容だけど、商用ダメ、絶対。「エヴァンゲリオン」は、ファンアートを推奨してますね!本記事のリサーチ中に知り、少しびっくりしました (゜o゜;
とはいえ商用利用は、もちろんNG。無断で使って逃げちゃダメだ。
「ドラえもん」や「ドラゴンボール」を例に出しましたが、上記は小学館や集英社が持つタイトルすべての作品への言及です。
つまり…世の中に出ている漫画・アニメキャラクターの二次利用、ましてや商用利用は、ほとんどが「ダメ、絶対。」なんです。
ちなみにですが、販売プラットフォームにも規制があります。
メルカリのガイドラインです。
いかにCryptoNinjaが、異色のキャラクタービジネスを展開しているのか、分かりますね。
もしやCryptoNinjaは海外のNFTコレクションをモデルにしているのでしょうか?
ちょっと海の向こうへ、渡ってみましょう!
ソイヤ!!

【海外】有名NFTコレクションの商用利用は?

結論からいうと、CryptoNinjaのように全方位に商用利用を開放しているNFTコレクションは観測できませんでした。
商用利用は「ホルダーに限る」が、ほとんどです。
有名な海外NFTプロジェクトの規約をチェックしてみます。
Bored Ape Yacht Club(BAYC)
<<商用利用に関する記述>>
【赤線箇所】BAYCメンバーは、自分のBored Apeを商品化・製品化する権利(分散型アントレプレナーシップ)を持っています。
商用利用が「NFTホルダーのみ」に限定されていることが分かります。
Cool Cats
<<商用利用に関する記述>>
b.商用利用。クリエイターは、お客様が本使用許諾の条件を継続的に遵守することを条件として、お客様が購入したNFTに関連するアートを、当該アートに基づく派生物の作成および、または構成する商品の商品化を目的として使用、複製、および表示できる、限定的、世界的、非独占的なライセンスを許諾します。
Cool Catsも「NFTホルダーだけ」が商用利用OKと明記してますね。
ホルダー・非ホルダーを問わない「CryptoNinja」が、いかに革新的であるかが分かりますね。
とはいえ、CryptoNinjaにも一応のルールはあります。
表記しておかないと、ですね。
「無法地帯」となれば僕が怒られます。
では、日本へ戻りましょう!
ソイヤ!!

NFT・CryptoNinjaにも「最低限のルール」はある

CryptoNinjaにも「最低限のルール」はあるので、Discordのガイドラインより転載しておきます。
まぁ当たり前にダメなものはダメだよ、という認識でOKでしょう。
- CryptoNinjaのイメージを損なう内容
- 他者の権利を侵害する、または侵害するおそれのある内容
- CryptoNinjaの公式コンテンツであると誤解をまねく内容
- ファンアート作品を、その創作者に無断で再利用する行為
- その他過剰な性的表現や猟奇的な表現、特定の個人、団体、人種などを中傷する内容等、社会通念上著しく不適応だと判断される行為
CryptoNinja二次創作に興味のある方は、こちらの「Guides for #ninjart」をどうぞ。
【余談】「やってみなはれ」とは

「やってみなはれ、やらなわかりまへんで」
失敗を恐れず挑戦することを重んじた、サントリー創業者・鳥井信治郎氏(1879~1962年)の言葉です。
現在もサントリーグループの企業理念として残っていますね。
好きなんですよ、このフレーズ(*´ω`*)
すいません、最後の最後、ほんとに余談でした m(_ _)m
【NFT】イケハヤ氏の「やってみなはれ」革命が起こした5つのこと:まとめ

もし「CryptoNinja」が、世界で認知されるようなキャラクターになれば、日本のIPビジネスは大きく変わるかもしれません。
荒唐無稽な話と思うかもですが、ちょっとシンプルに考えてみてください。
「みんな自由に使える」方が、単純に良くないですか?
キャラクターって??
ここまで読んでくれたあなたの考え、聞かせてもらえると嬉しいです (*´ω`*)
では、この辺で。
ドロン!!

- 作品&プロジェクトの自主的な発生
- NFT参入障壁下げる「お題」の提供
- 収益化の ”後ろめたさ” を取り除いた
- コミュニティの拡大 → スキルの集結
- 「オリジナル忍者」のプレミアムUP
