こんにちは、とち( @tochi1203 )です。
NFTのユーティリティ(実用性)についての
考察です。
このユーティリティが、NFTコレクションの
売上・人気を左右します。
もう「直結する」といっていいほど、
重要度 MAX です。
では、NFTにはどんなユーティリティが
あるのかー、見ていきましょう( ゚∀゚)o彡°
NFT3つのユーティリティを考える【物理型、パスポート型、未来期待型】

NFTのユーティリティの話です。
一応言葉の説明をしておくと
NFT の文脈では、ユーティリティは
そのNFT を持つことによる実用性、
「得られる特典」といった方がしっくり
くるかもしれないですね。
最近では、 NFT のプロジェクトとか
コレクションでもユーティリティがない方が
珍しいんじゃないか、ってぐらい当たり前に
付随させるモノになってきました。
何かしらの”特典”を設計していかないと
なかなか厳しい段階になってきたのかなと
いう印象です。
このNFTのユーティリティを大別すると3つに
なるかなと思っています。
- 物理型ユーティリティ
- パスポート型ユーティリティ
- 未来期体型ユーティリティ
順に解説します。
NFT3つのユーティリティを考える:①物理型ユーティリティ

最初に物理型ユーティリティ。
まず、ここはイメージしやすいかなと思います。
たとえばグッズとか、店舗・サービスの
割引とか、原画の送付なんてのも、
ここに入るかな。
すでに店舗とかサービスを持ってる人や会社は
導入しやすいと思います。
ウォレットを見せてもらえば OK なわけで
この導入するハードルもすごく低いのかなと
思います。
ユーティリティの話をしようと
思った発端が「物理型ユーティリティ」です。
きのう(2022年10月26日)、渋谷のクラブが
NFTを活用したプロジェクトを始めると。
「sine by META CAMELOT」という
プロジェクトですけども、ファウンダーと
話をさせてもらったんです。
» sine by META CAMELOT
Miizunoさんインタビュー(音声)
その渋谷の「CAMELOT」は大きなクラブ
らしくて(クラブは「踊る」ほうのクラブ)
「渋谷のクラブといえば
CAMELOT(キャメロット)」
というほどのブランドらしいんです。
陰キャの僕は全く知らない世界なのですが、
そのCAMELOTさんが出すNFTを持っていたら
入場料3,000円が永久的に無料になると。
これスゴイですよね…。
NFT 自体は1枚0.04ETHの発行予定なので
まあ2、3回行けば元が取れる計算と。
ちなみに遠方、もしくはクラブとか興味ない
って人は「レンディング」という貸し出しの
サービスもあると。だから NFT を貸すと
いくらかお金が入ってくると。
こういった仕組みですね。
詳しくはインタビュー回を、
といったところですが、
CAMELOTさんの取り組みは
ユーティリティとより、
まさに「特典」って感じですよね。
わかりやすい実益。
あとは物理と紐づいた企画なんか、
udon さんもやってますね。
有名な香川のうどん屋さんの大将の
udonさん。 NFT を持ってるお客さんがお店に
来たらステッカーを配ったりしていると。
UniCask (ユニキャスク)も面白い取り組みを
されています。「ウイスキー NFT 」。
蒸留酒の樽を小口化して
レンタルするという建付け。
だから一つの樽を小口にした権利を
NFT で販売されているということですね。
そのNFTの購入者は、20年後に熟成を終えて
瓶詰めされたウイスキーと交換できると。
NFT の保有者がチェーンによって証明され
続ける。ブロックチェーンの特性を生かした、
浪漫のあるサービスだと思います。
» 変わったNFTの活用事例を紹介
【アイデアと浪漫が詰まってます】
NFT3つのユーティリティを考える:②パスポート型ユーティリティ

続いてパスポート型ユーティリティです。
パスポート型ユーティリティは、
”その” NFT を持っていることで、
ホルダー限定の場所、webサイトであったり
コミュニティであったりに入れるものと。
だから「チケット的な機能」を持つもの。
僕は「 WJNC!!BLOG DAO 」といった
コミュニティを運営していて、
このWJNC!!で発行してる NFT なんかも、
まさに「パスポート型ユーティリティ」です。
» 「WJNC!!BLOG DAO」NFT
NFTのホルダーはコミュニティの
限定チャンネルにアクセスができたり、
コンテンツを受動できたり、WJNC!!は
メディア持っているので、ブログ記事を
掲載できる権利も、
そのNFTに付随させています。
やっぱり自分でやるようになってから、
ますます感じてることで、このパスポート型
ユーティリティは NFT と本当に相性がいいと
感じてるんです。
その理由は、従来の「会員証」は転売が
できなかったわけですね。取引が
出来なかったと。
コミュニティと肌が合わなくても、使わなく
なっても持っておくしかなかったと。
その点、NFTだと転売ができる、欲しい人に
あげられると。ユーザーのアンマッチ具合が
薄くなっていくイメージです。
取引が発生したら、もちろん、
運営にもロイヤリティが入ると。
だから、みんなwinになる設計がしやすい。
これが、パスポート型ユーティリティの
特徴です。
NFT3つのユーティリティを考える:③未来期待型ユーティリティ

最後は「未来期待型ユーティリティ」。
これが一番むずかしい。でも、ホルダーを
最もワクワクさせるものだとも思います。
「プロジェクトの構想」そのものが
ユーティリティといった感じですね。
よくあるのが
「アニメ作ります」とか
「ゲーム作ります」とか
「アプリ作ります」とか
「メタバースに進出します」とか。
プロジェクトを進行しながら、
ユーティリティを提供していくと。
だから”今、この時点では存在しないもの”の
意味で「未来期待型」と。
「共に創る」の共創の意味で、
すごく Web3っぽいユーティリティ設計ですが、
本当にここは難しい印象を受けています。
簡単じゃない。
大前提として、ユーティリティ云々の前に
コミュニティのホルダーの興味・関心を
引き続けないといけないと。
毎日毎日、コミュニティがお祭り騒ぎである
必要はないけれど、忘れ去られないことは
マストだと思う。
ほとんどの NFT プロジェクトが、
この未来期待型ユーティリティですが、
ん〜、難易度高いですよね。
僕が動き始めている『ZUTTO MAMORU』と
いうプロジェクトも、まさにここ。
「未来期待型ユーティリティ」を作っていく
IPプロジェクトなんですよ。
だから最近は、「熱狂」を生まない方が
むしろいいんじゃないかな、
なんて思ってるほどです。
リリース時点の熱狂ですね。
プロジェクトのリリースの日って、
そこに向けてずっとプロモートして、
AMAして、カウントダウンをして、
「そいや!1万点リリース!」と。
そりゃ盛り上がりますよ。
僕もそういうお祭りが好きですしOpenSeaの
ランキングに一時的に載ることもあると。
参考 » OpenSeaの使い方が0から分かる
やっぱり1週間、1ヶ月、3ヶ月…。その熱が
ずっと続くわけないんですよね。
徐々に冷めていくっていうのは、もうこれは
当然のこと。
僕がこれまでコレクターサイドだったから
よくわかるんですけど、リリースの時は、
もちろん楽しいんです。
だけど、時間が経つと盛り上がる理由、
コミュニティに顔を出す理由が
なくなってしまう…。
つまりリリースドカン!だと「イベント」に
なる。一時的な熱狂。だから最近は、
自分で新しくNFTプロジェクトを立ち上げて
いろんな構想をしていますが、その一つが
NFT のリリース日の設計。
ここはむしろ熱狂を生まない方が
持続的なプロジェクトを目指すなら
良策なのかなとさえ思ってるんですよね。
この辺りは 『ZUTTO MAMORU』メンバーと
相談して、揉んでいきたいと
思ってるんですけども、何にせよ
「未来期待型ユーティリティ」ってのは、
なかなか簡単ではないよというところですね。
NFTのユーティリティ3つをおさらいしておくと、
- 物理型ユーティリティ
- パスポート型ユーティリティ
- 未来期体型ユーティリティ
以上、ザッツオール です。