目線ひとつ!SNSでも使えるスポーツライティング

以前、スポーツライティングがAIには仕事を奪われないという持論を展開しました。

今回は、実際にその「スポーツを書く」という話。

描く対象のスポーツとは違い、決められたルールはないんですがコツはあります。

スポーツ観戦の様子をSNSに投稿するときにも、使える手法です。

コツ、こっそり教えちゃいます(笑)

臨場感

テレビ、新聞、雑誌、Web…メディアの特性によってスポーツを報じるスタンスは大きく違います

スポーツ報道の各メディアの特性
  • テレビ→速報性+部分ハイライト
  • スポーツ紙→網羅性
  • Web→速報性
  • 雑誌→深堀り

つまり、スポーツの描き方はメディアによって変わるということ。

私が生業としているスポーツ紙ですが、特性に書けない大きな“欠点”があります。

速報性ですね。

必ず前日のニュースになるという特性。

Webにこの部分で対抗する術はありません。

そこに、スポーツ紙でのライティングに必要なスキルが浮き彫りになります。

臨場感を出す、ということです。

アップと引き

試合を書くときに、最も重要なことはリアルタイムでやっているような臨場感を演出するということ。

そこに必要となるのが

「アップ↔引き」

なんです。

例として巨人・坂本がホームランを打った記事(ファンの祖母が喜ぶんで)を書いてみます。

坂本は迷いなく振り抜いた。真芯でとらえた感触が五感に伝わる。打った瞬間、スタンドインを確信した打席の背番号6は右手を大きく突き上げた。自身最多となるシーズン40号で、チームを勝利へと導いた。

この例の、どこが悪いんだ?

この記事には、いわゆる「引き」がないんですよ

観衆5万人の目が、1点を見つめている。打席には巨人・坂本。迷いなく振り抜いた。真芯でとらえた感触が五感に伝わる。打った瞬間というやつだ。快音が、歓声でかき消される。打席の背番号6が会心の余韻残る右手を突き上げると、スタンドが歓喜に揺れた。

どうです? だいぶ印象が変わったでしょ

最初のNG例は、ずっと坂本のアップなんです。

ここに観衆という「引き」を入れることで、バッと視線が拡がり臨場感が出ます。

「引き」は何も観衆である必要はありません。

ベンチのチームメイトでも、相手ピッチャーでも、夜空に浮かぶ月でも、球場の焼きそばの匂いでも、視線が拡がれば何でもいいんです。

チームメイトや相手ピッチャーはわかるけど、月?焼きそば?

むしろ、そういう現場の空気を描く方が臨場感が増します

月の使用例

・夜空に浮かぶ満月まで届きそうな打球だった

・月のうさぎたちが、ジャビット(巨人のキャラクター)のようにはしゃいでいる

・今宵の三日月のような放物線だった

焼きそばの使用例

・充満していた焼きそばの匂いを切り裂いた

・球場に漂うソースのように香ばしい今宵の勝利の味

・そばを焼くおじさんの手が止まった

こんな感じでしょうか?

「引き」を入れることで、一気に「現場感」が出ます。

スポーツ観戦してSNSに投稿するときの

「坂本打って勝った〜! もう最高!!」

にもちょっと「引き」を入れることで、臨場感がグッと増しますよ。

まとめ

いかかでしたでしょうか。

コツは「アップと引き」。

視点ひとつの違いですから、SNSで投稿するときにも使えますので、ぜひ実践して見てください。

今回はこの辺で。

ではでは〜👋

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