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「好きなことを仕事に」で大丈夫?

こんにちは、とちです。

「好きなことを仕事にできたら」ってみんな思いますよね。

今回はスポーツ好きだった私がスポーツ新聞で働いたら、という話。

学生や転職を目指す方の夢をちょっぴり壊す内容かもしれませんが、現実は理想ほど甘美ではないですから。

結論、「捨てる」覚悟があるなら仕事にしてOK

以前書いたPREP法を意識して結論から書いてみました。

理由は単純。

仕事となると“自己都合”が入ってきて、純粋に楽しめていたものがそうでなくなるから。

スポーツ好きだった私のケース

おぉ天職!

私は大学を卒業後、新卒でデベロッパーに就職し、半年で退職。その後、小さな広告代理店に勤めるも、ここも水が合わず3カ月で退職。

社会に打ちのめされている中で、スポーツ紙の編集アルバイトの募集を見つけました。

私は小学校から大学までサッカーをやっており、毎日スポーツ新聞をチェックするほど野球も大好きでした。

おぉ、これ天職やん!」と目を輝かせたわけですね。

そこから2年で正社員登用(2006年)となったわけですが、まぁそれ以来ずっと「スポーツ=仕事」で生きてきたわけです。

仕事にしてみたら

この間どういった心情の変化が起きたかー。

最も大きな変化を、所属した部署別に書くと

運動(外回り)記者時代

・選手に対する独自ネタ(エピソード)がないと「活躍しないでくれ」と切に願う

これは悩ましいですよ(笑)。

スポーツ新聞の世界って、ある程度「こいつが打ったらA」「あいつが打ったらB」と選手ごとの担当記者が決まっているんです。

巨人・坂本を例に(また!)出すと、

坂本を担当するA記者が、他紙に勝てるようなエピソードがないと、積極的に「打ってくれ」なんて思わないですよね。

担当となるぐらいだから、坂本という選手が持つ何らかの魅力に惹かれたことに違いはありません。

そんな“惚れた”選手を、書けるネタがないから、翌朝の他紙との“品評会”が怖いから、「打たないでくれ」と思わざるをえない。

相当なジレンマに陥るわけです。

編集記者時代(現在)

・「早く終わってくれ」と切に願う

これは、終了時間の定まっていない野球に対する気持ちが大きいですが、

編集って時間との戦いなんです。

締め切り時間の1分、1秒を攻防する世界。

そんな中でやっていると、とにかく1ー0の完封で「どっちが勝ってもいいから早く終わってくれ」という思いが強くなるんですよね。

そうなるとファンもへったくれもなくなってきます。

タイプは二分される

これらの心情の変化は、あくまで私個人のものです。

中には特定競技・球団のファンで、ず〜っと熱く応援しながら仕事をしている人もいます(私が感じるに少数派ですが…)。

そういった人は、スポーツ紙なんてまさに天職だなと、思います。

私は運動記者時代に阪神タイガースの担当が長かったから、経験則として分かるんですが、

ファンが、そのまま担当記者になって、ずっとファンのまま…はかなり稀なケースです。

中には阪神タイガースのネクタイをして登場した新人記者もいましたが、今では…。

阪神球団が悪いというわけではなく、外部から見るのと、内部に入り仕事にするのとは全く違うということです。

だから、冒頭で書いた「捨てる覚悟があるなら好きなことを仕事に」となるわけです。

好きでなるより、好きでいつづける方が1億倍難しいですから。

最後に

いかがでしたでしょうか。

「好きなことを仕事に」って憧れるし、働いている自分を想像するとワクワクしますよね。

でも、ちょっと待って、と。

それ「捨てる覚悟ありますか?」と今回は体験談を交えて問うてみました。

今回はこの辺で!

ではでは〜

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