こんにちは、とちです。
今回はWebとペーパー(新聞・雑誌)のライティングの決定的な違いについて。
メディアによって使い分け必須なライティングスキルを紹介します。
ペーパーライティング
ペーパーメディアの代表的なものと言えば、新聞を連想される方が多いと思います。
私はその新聞社に勤める、いわゆる文屋(今は社内業務なんでペンを取り上げられてます)。
スポーツ記者として外を走り回っていたころは、プロ野球やサッカー、柔道・レスリングなどの五輪競技を対象にして年間50万文字を生産(本当にざっくり計算)していました。
いい記事か悪い記事かは明確に区別できますが(ここでは置いておきます)、ライティングについては決まったルールなどありません。
伝えたい気持ちさえあって、日本語なら日本人に通じます。
私は2児の父親で、次男はまだ3歳ですが、何かを一生懸命伝えようとしている時には私にもそれが何か大抵わかります。
ただ、原稿のうまい、へたはやっぱりあるんですよね。
例えば「巨人・坂本が満塁ホームランを打ってチームが勝った記事」(祖母がファンなんです)を執筆するとします。
これは、だいぶ極端に「坂本」を繰り返しましたが、このNG点を修正すると
だいぶスッキリした印象になったと思います。
スポーツ新聞だと1面本文は大体1000文字ほどなんですが、その文量で同じ表現が何度も繰り返されると、どうしても「クドい」んです。
だから先ほど例に出した文中の「ホームラン」ひとつとっても、本塁打、一発、アーチ、虹をかける、豪快弾など様々に表現を変えます。
ライティングにルールはないと言いましたが、そのあたりの表現の引き出しはライターならば持っていなければなりません。
Webライティング

新聞は分かったけど、Webだと何が違うの?

新聞でNGな「繰り返し」がむしろ利点になるんだ
「スポーツナビ」などの有名サイトに投稿されるなら別ですが、Webで読者を集めるためには、まず検索サイトで上位に表示されなければなりません(SEO勉強中です)
そうなると押したいテーマを繰り返すことが必要になります。
必然、先程の原稿なら「坂本」の話を伝えたいわけですから、もう「坂本が、坂本が」で問題ありません。
さらにWebの場合、どんな長文でも構わないわけですから、同じ表現でも適度に分散されればそれほどクドくないわけです。
Webライティングをやってみて
なぜ、私がこの明確な違いに気づいたか、というとクラウドソーシングでWebライティングの仕事を請け負ったからなんですね(会社は副業NGなんで内緒です)。
その時に依頼主から届いたのが下の指示書です。

使用するキーワードの数が細かく指定されています。
このときは生活系ノウハウコラムだったのですが、1記事1000文字ほどの中にキーワードをひたすら詰め込みました。

最初の頃は、今までのライティングの「常識」をはがすのに苦労したな
最後に
3日連続の「ライティング講座」いかがでしたでしょうか。
あるメディアにとっての常識が、違うメディアでは逆になります。
媒体によって使い分けるライティングスキルがライターにとっても必要な時代です。
今回はこの辺で
ではでは👋